フルート教室
芳賀 正和
初めて楽器を経験される方から経験者、専門に勉強しておられる方まで丁寧にレッスンします。小学生から熟年の方までどうぞ気兼ねなくおいで下さい。また、譜面が読めないけど大丈夫だろうか?とご心配は要りません。すぐ読めるようになります。教則本一冊終わる頃には、大抵の曲は吹けるようになるでしょう。レッスンはマンツーマンで教則本を進めていきますが、教則本は二重奏が基本なので、早いうちから自分の音だけではなく、他の人の音や、その人がどの様に吹いているかを少しずつ聴けるようにしていきます。あせらずゆっくり、でもスムーズに、をモットーにレッスンを進めていきます。フルートなどの笛族は、これを吹いたり聴いたりする事で、アルファー波を出すと言われています。どうぞフルートを吹いて心肺機能、脳や体のリフレッシュをして見ましょう。フルートを吹いたり、聴いたりする事はアンチエイジングになると専門家は言っています。 通常のレッスンのほかにも日時を決めて勉強会&ミニコンサート、アンサンブルなどもやって行きましょう。何か問題が生じたらその時点で一緒に考えたり、相談していきましょう。
レッスン内容
ステップ 1 導入:頭部管をもって音を出す前にやる事があります。それは呼吸の事です。これが最も大事な事のひとつだと思います。多くの初心者や初級の生徒さんが、息を吸う時に、胸で、前方の上の方で息を吸います。そのまま、何も当てずに唇を狭くしたままで息を出してみます。あまり長くは続かない事に気が付かれるはずです。肺の上部は、特に前方はあまり息はたくさん入りません。それは、肺は前方よりも後方、それも、腰の少し上あたりが最も多く息が入る場所なのです。その事を理解してから少しずつ息の吸い方、吐き方を覚えてから 頭部管を使ってまずはどんな音が出るかを試してみます。ここで大事な事を一つ、音を出そうとして唇をとがらせて出そうとすると、風音ばっかりが目立つフルートの音とは程遠い音にしかなりません。唇を閉じ、軽く横に引いた状態を保ったままその横に引いた唇の薄いA5の紙一枚か二枚くらいの隙間から息を出して、取り敢えずある程度雑音は混じってもフルートの音らしき音が出る位置を探します。ここが入門時点での最初の関門です。早めに出せる方、ある程度時間が掛かる方、人それぞれですが遅かれ早かれ必ず出せるようになります。フルートを始め管楽器は音の出し方はそれぞれ違いますが、共通点は息を使って音を出す事です。この事をはっきり理解し、少しずつでも出来る様になる事が上達の早道かも知れません。私はこの事をかなり大事に考えています。特に初心者、初級、中級くらいまでは、その事に注意しながらレッスンしています。いちばんレッスンするのが難しいのが初心者ですが、この人達が一つづつ出来る様になって行く時の教える側の喜びは例えようがありません。お互いに試行錯誤、観察しながらやって行くからかもしれません。どの段階にも言える事ですが、特に初級前後で判らない事があったら、一応考えて分からない事があれば尋ねてみる事です。すぐ答えの出る事と内容的に微妙な場合(つまり、直ぐに答えを言った方が良い場合と少し間を開けた方が良い場合があると思いますので)とすぐに言いた方が良い場合とがあると思いますが、いずれにしても先ず尋ねてみる事だと思います、こんな事尋ねて良いだろうか、等と考える必要はありません。
ステップ 2 初級: 音が出せるようになったら胴体と繋げて、頭部管、胴部管、足部管をつなぎます。一応こういうつなぎ方にします。足部管と胴部管のつなぎ方ですが、胴部管のキーの真ん中に足部管のキーを止めてある棒のように見える部分(キーパイプ)が来るようにつなぎます。次に頭部管の吹き口の穴の向こう側が胴部管のキーの真ん中あたりに来るように差し込み、全部入れないで、取り敢えず2mm~3mmの範囲で抜いた状態にします。メーカーによって抜き具合は少し違いますが、レッスンで直していきます。これは非常に大事な事ですが、そっと真っ直ぐつなぐ事、これはその時に丁寧に繰り返しやって貰います、まちがっても、無理やり慌てて、つながない事を守って下さい。その後、音を出す前に楽器の正しい保持の仕方(構え方)をチェックします。この正しい持ち方は絶対にこれ一つ、と言う事ではありません。人の体は千差万別です、多少の違いは許容範囲だと思います。ただ、こういう風に持つのは避けた方が良いと思うのは、楽器を体と平行に構える方を時々見ますが、これは、窮屈でもあり、また、呼吸にも、また、指や腕の筋などにも影響が出て来ます。どうすればよいかと言うと、まず、両手で楽器を体の前で、クラリネット等の様に縦に持ちます、それから、そのまま楽器を左右に動かさずに左肩に持ったまま乗せます、次にそのままの状態から角度など変えずに口の高さに持ち上げます。その時は顔はまだ正面を向いたままですから、今度は、顔を約45度前後左に向けます。そうすると顔の位置が、左の肘の方を向きます。そして、顔だけが譜面台に向くようにすると、自然に体は約45度右を向く事になります。それがほぼ正しい立ち方で、座って吹く場合も同じと考えて下さい。そのまま楽器を唇に当てます。この事が初心者のみならず全てのフルートを吹く人に大事な基本の持ち方です。勿論、人によって少しの違いはありますが、 まずそのままでも音が出せるか試して大丈夫であれば、まず、左手の小指以外と右手の小指のキーを押さえます。音を出しながら指使いを覚え、それから一音ずつ指を覚えて行きます。途中で順番ではない指も出て来ますがすぐになれます。最初の教則本第1巻に入ります。この教則本を一冊しっかり終えると、つぎのステップの第2巻に出てくる全ての調を吹く事が出来る事に繋がります。進むにつれていろんなヴァリエーションが出て来てもゆっくりでもちゃんと対処できるようになって行きます。勿論最低限度の練習はどんな人でも必要です。特にこれから先は少しづつレヴェルアップしていきますのでゆっくりある程度細かく切って練習する事から始める事をお薦めします
。早い人はこの段階から初級用のエチュードを導入する事もあります。過去にもそう言う事例はありました。あくまでその方の進み具合とか練習の具合を観察しながら頃合いを見計らってと言う事になります。ここまでの過程が私は初心者の方にとって最も大事な事と考えます。上手くなりたかったら一杯練習する事です。ただし、ただ音符を吹いているだけではなく考えた練習をと言う意味です。だらだら吹いても疲れるだけです。つまり効率の良い練習をすべきです。そして、上手く行かない時は、なぜなのかと考えてみる事です。もちろん手助けは致しますが、まず考える事です。それと耳を使う事も忘れないで下さい。集中して聴けば、直ぐにではなくても次第に分かってくることが増えます、その積み重ねだと言っても良いでしょう。
ステップ 3 中級: ここから 教則本第2巻に入ります。エチュードを併用していければ音と技術と表現のレヴェルアップに繋がり、ステップ4で上のエチュードや曲などを演奏するのに役立ちます。更に、音質、音色、音程等の見直し、レヴェルアップをはかって行きます。音そのものが安定して来たら人によっては、ヴィヴラートの基本を少しづつ始めても良いかも知れません。大事な事はヴィブラート無しでも表現が自然に出来る様にする事です。間違ってもヴィブラートに逃げない事です。ヴィブラートは音がしっかりして来てからで十分です。それでもどうしてもと言われる方にはやり方を教えますが、ある程度時間はかかる事を御承知頂きます。ヴィブラートが目立ちすぎると、音程や表現がおかしく聞こえます。昔、世界中でかなり深いヴィブラートを使っていましたが、今は比べると浅めになって来ています。可能ならヴィブラート無しで完璧な表現が出来る事の方が大事かと思います。かのマルセル・モイーズは言いました、例えばクラリネット奏者はヴィブラートをかけない(ジャズとかは、かけますが)、しかし彼らは完璧に表現出来ている、あれを見習うべきだ、と。最近では古楽器の奏法を見習ってヴィブラート無しでバッハ等のバロック音楽では全くかけない、或いは薄く数も少なくかける人もいます。ただ、かける、かけないと言うよりもいずれの場合もちゃんと表現が出来ているか、作曲者の意図が表されているかが重要と考えます。音一つとってもそうです。その作曲者が初めに閃いたものにより近い表現が出来ているかです。それから、この辺でタンギング(発音と言っても良いでしょう)の種類をしっかり、こなせている
かのチェックもしなければならないと思います。大きく分けてシングルタンギング5つプラスアルファー、それにダブル、トリプルがあります。このプラスアルファーの中には敢えてタンギングなしで、つまり舌を使わないで発音すると言う高度なものもあると言う事です。そして大事な事ですが、どのステップにおいても、前どんなことをやったか、それはちゃんと出来ているかと言う振り返り、或いは反省も必要ですし、その上に積み重ねていく事も重要です。また気が付いた事があれば、ここらに書き込みましょう。初級から上級までで共通して言えることは譜読み、特にリズムをゆっくりで良いですから、出来るだけ正確に読む事です。これが上達への早道でもあります。
ステップ 4 上級: このステップが最後と言う訳ではありませんが、ここからはそれ程大変ではないものと、かなり手こずるかも知れないエチュードや、曲に対する事になりますし、初級からやって来た2重奏の曲から5重奏くらいまでは譜読みがしっかりしていればそう大変ではないと思います。更にもっと上級の曲まで手が届くようになるでしょう。進度については生徒それぞれ違えてやらなければならない事もあると思います。一人ひとり、年齢も違えば練習状況も違ったりしますので観察しながらやって行きます。この辺で特殊な音だし、例えばハーモニックスやホイッスルトーン等も出来る様にするとダイナミックスや音程がしっかりして行きます。ハーモニックスやホイッスルトーンに関してはもっと早い段階から導入しても良いかもしれません、それぞれの生徒によって違いが出てくるのは当たり前のことかもしれません。なぜなら、人はそれぞれ持っているものが違うからです。ゆっくりと焦らずひとつひとつ自分のものに出来るタイプ、割に呑み込みが早くてさっとできるタイプ、その中間のタイプ、と大きく分けるとこうなるかと思います。どれが良くてどれが悪いと言う事はありません。大事な事は自分はどのタイプかを知っておく事は上達する上で必要かと思います。つまり己を知ると言う事です。
テキスト
導入の段階で、まず、初めに 基本中の基本の一つである息の出し方、使い方(難しく言えば呼吸法)を習います。それから頭部管だけで音を出す事を試します。問題が無いと判断した場合、テキストなしで、基本であるハ長調を第2オクターヴを中心に覚える所からです。それが出来たら、アルテス教則本1巻を、じっくりレッスンして行きます。この教本の特徴はレッスン1~7まではずっとハ長調で通します。全体として一番吹きやすく上にも下にも広がり過ぎない様に書いてあります。そしてテーマがあり、ヴァリエーションが続きます。その過程において少しづつリズムも変化しながら音域も上下に広がって行きます。レッスン7までは準備練習でレッスン8からパターン化されて1課終わる毎に調が変わりますし、曲も皆綺麗なものばかりです。おしまいのレッスン13が♯3つのイ長調、レッスン14が♭3つの変ホ長調で、後にまとめ等ありますが、中身としてはこれで充分かと思います。そしてここまでちゃんと覚え、そして吹けたら後は♯,♭7つまで増えてもそれは全て1巻に出て来たものなのです。感心するくらいよくまとめてあり出来の良い教則本です。導入・初級・中級までは アルテス教則本1巻、2巻。途中からケーラーのエチュード、補助としてグラーフのチェック・アップ、タファネル・ゴベールの日課大練習、必要ならばモイーズのエクササイズや、エチュード、他にも多くのエクササイズや、エチュード等選べますが、そこまで行かなくても大抵の曲を吹く事は十分可能です。むしろ、基礎をしっかり固めれば、早いうちから曲を吹き始める事も可能です。その場合は気を付ける事があります。初級のうちに出来るだけしっかりした音作りをしておくことです。そうすれば難しそうな曲でも、ゆっくり練習して行けば段々吹けるようになって行きます。まずは基礎をしっかりやって行く事をお勧めします、そのお手伝いをして行きます。また、エチュード、曲選びについても相談しながらやって行きましょう。また、早い段階からゆっくりで良いですからメトロノームを使う事をお勧めします。そうすれば技術的な問題もクリヤー出来ます。全体を通して言える事は、初心者の段階から、出来るだけ自分の音をじっくり聴く事です。そして、良いか悪いかを決めつけるのではなく、今、こういう音が出た、それはどんな音だったかを自分なりに客観的に聴きこむことが大事です。それは上達するにしたがって、その音に芯を聴き、響きや音色、音程などの修正にもつながって行く大事な事です。
対象 | 小学4年生~大人の方 (シニアの方 大歓迎) |
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レッスン日 | 週1回 年間44回 曜日、時間等は相談の上決めます。 |
月謝 | 導入・初級(45分) 10,000円 中級 (60分) 12,000円 上級 (60分) 15,000円 |
諸雑費 | 入会金 5,000円 雑費 500円/月 (冷暖房費含む) 教材費 (必要に応じて別途) |
グレードに関わらず、ご希望のレッスン時間を選べます。1レッスン制、隔週のレッスンなどは相談に応じます。